『パスエフェクト』とは既存のパスに設定する特殊効果のことです。後ほど説明する[パスエフェクトエディタ]を使って、全部で13種類のパスエフェクトを設定できます。
13種類のエフェクトのうち、[曲げる]を例にあげてみます。
下記は「ABCDE」と打ったテキストをパスに変換したものに、[曲げる]を適用したものです。
赤線が元のパス形状、緑の線がパスエフェクトのコントロール用パスです。
コントロールパスの変形に伴って「ABCDE」の文字も変形します。
ただし、表示上変形しているように見えているだけであって、実際のパス(赤線)が変形されているわけではありません。
ですから、パスに適用している[曲げる]エフェクトを取り除くと、いつでも元の状態に戻せます。
[曲げる]エフェクトの詳しい説明はパスエフェクト機能>曲げるをご覧ください。
エフェクトを設定しているパスを選択すると、[エフェクトリスト]欄に、設定中のエフェクトがリスト表示されます。
下記の例では、選択中のパスには[曲げる]と[ハッチ(ラフ)]の2つのエフェクトが設定されていることを表しています。
[エフェクトリスト]欄でエフェクトを選択すると、[現在のエフェクト]欄の内容が変わります。この[現在のエフェクト]欄でエフェクトを編集していきます。
一つのオブジェクトに複数のパスエフェクトを適用すると、[エフェクトリスト]欄には、適用順に上から下へとリストが追加されていきます。
エフェクトの適用の順番は重要で、適用順によって結果が全く変わってしまう場合があります。
例えば、下記のように、[曲げる]の後に[ハッチ(ラフ)]を適用するのと、[ハッチ(ラフ)]の後に[曲げる]を適用するのとでは結果が異なります。
パスエフェクトを適用しているパスの、元のパスを表示するには、ツールボックスより(ノードツール)に切り替えてからパスをクリックします。
表示されない場合は、パスのアウトラインが非表示になっている可能性があります。
エフェクトを適用している状態でも、通常通り元のパスを編集することができます。
シェイプやテキストをパスに変換するのと同様、メニューバーの[パス]メニューから(オブジェクトをパスへ)を選択します。
変換後はエフェクト適用時の元のパスは無くなり、エフェクトも削除されます。
シェイプの各ツール()にパスエフェクトを適用すると、自動的にパスに変換されます。
だだし、グループ化されているシェイプには、なぜかパスエフェクトが適用されないようです。グループ化する前に手動でパスに変換しておいた方がよさそうです。