2つ以上のオブジェクトを選択して、メニューバーの[パス]メニューからを選択するか、[Ctrl]+Kを押すと「複合パス」になります。
複合パスとは、複数の「サブパス」から成る単体のパスのことです。
グループ化と似ていますが、グループ化が複数のパスの集合体なのに対し、複合パスは単独のパスです。
下記に3つの四角いパスでできた図が2つあります。
左側は3つの四角を『グループ化』したもので、右側は『複合パス化』したものです。
どちらも同じように見えます。
ただし(選択ツール)で選択したときのステータスバーの表示が違います。
グループ化の場合は別々のパスの集合体なので一つずつしか選択されませんが、複合パスは3つ合わせて一つのパスなので一度に選択されます。
グループ化の場合は3つの四角に別々のフィルやストロークを設定できますが、複合パスの場合はできません。
複合パスはサブパス同士が重なっている部分に穴をあけます。
ただし、[フィル/ストローク]ダイアログボックスの[フィル]のタブの右上の方にあるが選択されている場合に限ります。
穴をあけたくないときはを選択します。
複合パスを分解して、サブパスごとにバラバラにするには、メニューバーの[パス]メニューからを選択するか、[Ctrl]+[Shift]+Kを押します。
例えば下記の複合パスの内側の円を右下にずらしたい場合・・・
内側のノードを一つ選択してから[Ctrl]+A(全て選択)をすると手早く選択できます。