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作業効率を高める

スナップで正確に配置

スナップ機能とは、オブジェクトを描画する時や配置するとき、既存のオブジェクト、ガイド、グリッドなどのターゲットにピタっと吸着するように動作する機能です。
正確な位置に描画できたり配置したいときはとても便利な機能ですが、動きが拘束されるので逆に不便になることもあります。

画面右端のスナップバーでスナップ機能のON/OFFや、どの部分をスナップさせるかなどを、状況に合わせて設定すると効率の良い作業ができます。

スナップバーの機能一覧

スナップバーはスナップの対象によって4つのセクションからできています。複数のボタンを同時に選択できます。

大元のON/OFF切り替えボタン
  • :スナップ機能の大元のボタンです。このアイコンをクリックしてON/OFFを切り替えます。ここがONになっていないと、後の機能は全て無効です
バウンディングボックスにスナップ
  • :バウンディングボックスにスナップさせるときの大元のボタンです。ここがONになっていないとこのセクションの機能は全て無効です
  • :バウンディングボックスの境界にスナップします。
  • :バウンディングボックスの角にスナップします。
  • :バウンディングボックスの1辺の中間地点にスナップします。
  • :バウンディングボックスの中心点にスナップします。
バウンディングボックスについては・・・
ノード/パス/ハンドルにスナップ
  • :ノード/パス/ハンドルにスナップさせるときの大元のボタンです。シェイプオブジェクトの各種ハンドル(リサイズハンドル/丸めハンドルなど)も含みます。ここがONになっていないと、このセクションの機能は全て無効です
  • :パスにスナップします。
  • :パスの交差点にスナップします。上記のがONになっていないと選択できません。
  • :シャープノードにスナップします。
  • :スムーズノードにスナップします。
  • :直線の中間地点から中間地点にスナップします。
  • :オブジェクトの中心点から中心点にスナップします。
  • :オブジェクトの中心軸にスナップします。
パスとノードについては・・・

オブジェクトの中心軸については・・・
ページ境界/グリッド/ガイドにスナップ
  • :ページ枠にスナップします。
  • :グリッド線にスナップします。
  • :ガイド線にスナップします。

スナップの範囲をコントロールする

スナップを一時的に無効にする

(選択ツール)選択時、[Shift]キーを押しながらオブジェクトをドラッグすると、スナップ機能がONの場合でも、一時的に無効になります。

スナップ機能が反応する距離を設定する

オブジェクトがどれだけスナップポイントに近付いたらスナップするかを設定できます。
コマンドバー(ドキュメントの設定)をクリックして開き、

スナップ]タブをクリックします。

  • 常にスナップ:オブジェクトを少しでも動かしたら、一番近いスナップポイントにスナップします。
  • 距離が近いときのみスナップ:下の[スナップ距離]のスライダーで数値を調整し、それ以内の場合にスナップします。
    単位は『スクリーンピクセル』です。1スクリーンピクセル=画面上の1ピクセルです。(詳しくはスクリーンピクセルとは」)
ポインタにもっとも近いノードのみスナップ

スナップポイントがたくさんあり、あちこちに反応しすぎて動かしずらい時は、スナップポイントをマウスポインターの一番近くにあるものに限定することができます。
コマンドバーの右の方にあるをクリックして[Inkscapeの設定]を開き、[スナップ]の項目をクリックして[ポインタにもっとも近いノードのみスナップする]にチェックを入れます。

ドラッグするとスナップポイントが一つだけ強調表示され、それ以外のポイントは反応しなくなります。

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