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作業効率を高める

ガイド線を引く

ガイド線とは

ガイド線はオブジェクトを配置する際の目安にしたり、[スナップ機能]と併用して正確に配置したい時などに使います。

ガイド線には下記の様に小さな円が一つくっついています。これはアンカーといって、ガイド線の原点になり、角度を変える時の基点になります。
ガイドとアンカー

ガイド線は塗りや線の情報を持たないので、印刷したりビットマップ画像として書き出す際には表示されません。

ガイド線を作るには

[定規]から描画領域にドラッグする

[定規]とは描画領域の上端と左端にある目盛りのついたバーのことです。表示されてないときは、[Ctrl]+Rを押すと表示されます。

  • 左からドラッグすると垂直方向のガイドができます。
  • 上からドラッグすると水平方向のガイドができます。
  • 定規の端の方からドラッグすると、45℃の角度のガイドができます。
    ※ドラッグしてもガイドが出てこないときは、角ギリギリより、少しだけずれた位置からドラッグするとうまくいくと思います。
オブジェクトをガイドに変換する

オブジェクトを選択し、メニューバーの[オブジェクト]メニューから[オブジェクトをガイドに]を選択します。


選択したオブジェクトによってガイドの出来かたが違います。

(矩形ツール)と(3DBoxツール)

辺に沿ってガイドが出来ます。

3D boxの場合は、下記の設定により、辺ではなくバウンディングボックスをガイドにすることができます。
ツールボックスからをダブルクリックしてInkscapeの設定]の[3D ボックス]の項目を開き、『ガイドへの変換に境界枠の代わりにエッジを使用する』のチェックを外します。

上記以外のシェイプオブジェクト(

バウンディングボックスに沿ってガイドが出来ます。
ガイド-円弧
ガイド-星形シェイプ

パスオブジェクト(で描いたもの&シェイプオブジェクトをパスに変換したもの)

直線部分に沿ってガイドができます。
ガイド-ボトル
こちらは星形ツールで描いた星を[パスに変換]したものです。
パスに変換すると、バウンディングボックスではなく、パスに沿ってガイドができます。
ガイド-星形パス

ガイドに使用したオブジェクトを残しておくには

初期設定では、オブジェクトをガイドに変換すると元のオブジェクトは消えてしまいますが、消したくない時は、次の設定をします。
コマンドバーの右の方にあるをクリックして[Inkscapeの設定]を開き、[ツール]の項目にある、『ガイドへ変換後もオブジェクトを維持する』にチェックを入れます。

ガイド線を編集/削除する

ガイド線を編集するには、次のいずれかのツールに切り替えます。
(選択ツール)(ノードツール)(Tweakツール)(スプレーツール)

マウスドラッグで編集
  • 移動するには、ガイド線上にマウスを置き、赤く反応したらドラッグします。
  • 角度を変えるには、[Shift]を押しながらガイド線上にマウスを置くと、ポインターがに変わり、上下にドラッグするとアンカーを基点にして回転します。
  • アンカーの位置だけを移動したいときは、[Ctrl]を押しながらアンカーをドラッグします。
  • 削除するには、ガイド線上にマウスを置き、赤く反応したら[Delete]を押します。
[ガイドライン]ダイアログで編集

ガイド線をダブルクリックすると[ガイドライン]ダイアログボックスが表示されます。
ガイドラインダイアログ

  • :位置を入力します(アンカーの位置になります)
  • を押して単位を設定します
  • :角度を入力すると回転します
    • ONのときは相対移動(現在の位置からの移動距離や角度を指定)
    • OFFのときは絶対移動(絶対座標を入力)
  • :ガイドを削除します。

ガイドの表示/非表示を切り替える

メニューバーの[表示]メニューから[ガイド]を選択することで、表示/非表示を切り替えできます。
ガイドを表示/非表示

ガイドの色を変更する

コマンドバーの(ドキュメントの設定)をクリックし、
ドキュメントの設定ダイアログを開く
[ガイド]タブをクリックします。
ドキュメントの設定ダイアログ-ガイドタブ
[ガイドの色][強調表示の色]それぞれのカラーバーをクリックすると、色を設定するダイアログが表示されます。設定方法は[フィル/ストローク]ダイアログと同様です。

[強調表示の色]とは、ガイドの上にマウスを乗せている時と、ドラッグしている時の色です。

[フィル/ストローク]ダイアログについては・・・

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