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感覚的に微調整する

微調整ツールの基本

微調整ツールは、複数のオブジェクトの配置を微調整して変化をつけたり、パスをつまんだり、ひねったりするような微妙な調整をしたり、複数のオブジェクトの色を同時に微調整したりすることができます。
きちっと数値を決めて作るのではなく、感覚的に使いたいときに便利です。

基本的な使い方

(微調整ツール)の状態からはオブジェクトを選択することができないので、先に(選択ツール)などで、微調整したいオブジェクトを選択します。その後、(微調整ツール)に切り替えます。

(微調整ツール)に切り替えると、マウスポインターの周囲にオレンジ色の円が現れます。この円が微調整ツールの効果が適用される範囲になります。前もって選択したオブジェクトをこの円でなぞるようにドラッグしていきます。円の中央が一番効果が強く、外側に行くに従って弱くなります。

この円の大きさと強度と、何をどのように微調整するのか(モード)を、ツールコントロールバーで調整します。

円の大きさを設定


ツールコントロールバーの[]のスライダーを左右に動かし、円のサイズを設定します。
サイズの単位は、スクリーンピクセルです。つまり、サイズ1は、ズーム値に関係なく、画面上の1pixelです。
スライダーはキーボードの[左右矢印]キーでも動かすことができます。[右矢印]キーは右へ、[左矢印]キーは左へ動かせます。また、[Home]キーを押すと、1pixelに、[End]キーを押すと100pixelになります。

強度を設定


ツールコントロールバーの[強さ]のスライダーを左右に動かし、効果の強さを設定します。 1から100まであり、こちらもキーボードで調整できます。[上矢印キー]を押すごとに強く、[下矢印キー]を押すごとに弱くなります。

モードを設定

何をどのように微調整するのかをツールコントロールバーの[モード]より選びます。

モードの種類は大きく次の3つに分かれます。詳細はそれぞれのページをご覧ください。

オブジェクトの配置に関するモード


詳しくはオブジェクトの配置を微調整

パスの形状に関するモード


詳しくはパスの形状を微調整

色設定に関するモード


詳しくは色設定を微調整

選択中のオブジェクトの表示について

初期設定では、(微調整ツール)を選択中は、選択中を示す点線の枠が表示されません。なので、どのオブジェクトが選択されているのか画面上ではわかりません。

選択状態を把握するには、ツールボックスの(微調整ツール)をダブルクリックして、[Inkscapeの設定]の[微調整]の項目にある、[選択キューを表示する]にチェックを入れておくと、選択中の点線枠が表示されるようになります。

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