(ノードツール)のツールコントロールバーにある(選択ノードの変形ハンドルを表示)ボタンをONにすると、選択中のノードの配置を変形/回転することができます。
ノードを選択すると、選択中のノードの周囲に拡大/縮小用の矢印が出現します。(選択ツール)の要領で矢印をドラッグします。
上記、拡大/縮小用の矢印が表示されたら、ノードのいずれか1つをクリックすると、回転/傾斜用の矢印に変わります。(選択ツール)の要領で矢印をドラッグします。
上記の変形ハンドルを使わずに、キーボードを使って変形/回転することもできます。
変形/回転に使用するキーは、(選択ツール)使用時と同じです。
通常は全選択ノードの中心点が、変形/回転の基準点になりますが、ノードの上にマウスを置いておくと、そのノードの位置が基準点になります。基準点に使うノードは、別オブジェクトのノードでも可能です。
選択している複数のノードを、[Alt]を押しながらドラッグすると、粘土をつまむような感覚で変形できます。(スカルプティングモード)
例えば下記のように、上側のノードを全部選択して左から3番目のノードをドラッグするとします。
ドラッグだけだとこんな風に選択中のノード全部が同じように移動します。
同じことを[Alt]を押しながら行うと、選択ノードの範囲で移動距離に差ができるので、粘土をつまむような感じでなめらかに変形できます。
[整列/配置]ダイアログボックスを使うと、ノードを水平/垂直に揃えることができます。
シャープノードから出ている両サイドのハンドルは、通常は片側づつバラバラにしかドラッグできませんが・・・
[Shift]を押しながらドラッグすると、同時に回転させることができます。
ハンドルの長さを変えずに回転だけしたいとき、[Alt]を押しながら回転すると、ハンドルの長さを固定できます。
(鉛筆ツール)で描いたパスや、ビットマップ画像をトレースしてできたパスなどは、ノードがたくさんできてしまいがちです。そんなときは、パスを選択後メニューバーの[パス]メニューからを何度か選択すると、ノードを減らすことができます。
ただし、やりすぎると形がどんどん曖昧になってしまいます。
下記の例では、最初167個あったノードが・・・
[パスの簡略化]を2回実行すると83個に減りました。ただし、輪郭線が少し曖昧になっています。
パスの始点と終点を逆転させます。
パスを選択後メニューバーの[パス]メニューからを選択します。
ストロークのスタイルでマーカーを設定している場合などに便利な機能です。
下記のように、矢印のマーカーを設定しているパスを選択してを選択すると、矢印の向きを逆にすることができます。
[Inkscapeの設定]の[ノード]の項目で、[アウトラインでパスの方向を表示する]にチェックを入れると、パスのアウトラインにパスの向きを示す矢印を表示させることができます。
パスにエフェクト(特殊効果)を設定し、パス自体を変形や加工せず、表示上変形や加工しているようにみせることができます。