HOME > 基本編 > Step3 図形を編集・レイアウトする > 画像を読み込む/書き出す
Inkscapeのキャンバス上に画像を読み込だり、Inkscapeで作った描画をビットマップ画像として書き出したりすることができます。
コマンドバーにあるをクリックするか、
メニューバーの[ファイル]メニューから[インポート]を選択します。
[インポートするファイルを選択]というダイアログボックスが表示されるので、画像を探して選択し、をクリックします。
すると下記のような[画像のリンクまたは埋め込み]を選択するダイアログが表示されるので、[埋め込み]と[リンク]どちらかを選択し、を押します。
インポート時に[リンク]を選択すると、画像ファイルの保存場所の情報のみが格納されます。Inkscapeはその情報を元に外部へ画像を探しに行き、描画上に反映させます。
保存する情報量が少ないため、データ容量は小さくてすみますが、画像ファイルを移動したり、削除することはできません。画像ファイルを別の場所に移動してしまうと画像を参照できなくなり、次にドキュメントを開いた時に、画像の替わりに『Linked image not found(リンク画像がみつかりません)』と表示されてしまいます。
画像の場所を元に戻してからもう一度Inkscapeファイルを開き直すと元通り表示されます。
インポート時に[埋め込み]を選択すると、画像のデータそのものがInkscapeファイルの中に埋め込まれます。この場合、元の画像ファイルは必要なくなるので、画像ファイルがどこに行ってしまおうが関係ありません。ただし、画像ファイルのデータ全てが格納されるため、データ容量は大きくなってしまいます。
画像を保存しているフォルダから画像ファイルをつかんでInkscapeの描画上にドロップしても、同様に読み込むことができます。
画面下のステータスバーで確認できます。
画像を選択すると、[リンク画像]なら参照先を示すURLが表示され、[埋め込み画像]なら『埋め込み』という表示になります。
コマンドバーにあるをクリックするか、
メニューバーの[ファイル]メニューから[ビットマップにエクスポート]をクリックします。
[ビットマップにエクスポート]というダイアログボックスが表示されるので、下記の各項目を設定します。
画像として書き出す範囲を選択します。
画像の大きさを設定します。
dpiとは画像解像度のことです。ピクセルかdpiのどちらかに数値を入れるともう一方も自動的に変わります。
数値が小さい程荒くてファイルサイズが小さく、数値が大きいほど精細でファイルサイズが大きくなります。初期状態では90dpiになっていて、web用として使う画像ならそのままで問題ないですが 印刷用に使う画像なら、そのままだと荒く(ギザギザに)なってしまうので、大きめに設定します。200~350dpiぐらいに設定するといいと思います。
保存先のフォルダを指定してファイル名を付けます。
をクリックすると、[エクスポートするファイル名]というダイアログボックスが表示されるので、保存先のフォルダを開いてからファイル名を入力し、をクリックします。
(※をクリックしても最後にをクリックするまで保存されません。)
選択オブジェクトが2つ以上ある場合、このオプションにチェックを入れていると、一つ一つのオブジェクトが個別の画像ファイルで保存されます。
一度エクスポートすると[export-filename]という、保存先とファイル名を示す属性がオブジェクトに追加されます。XMLエディターで確認、変更できます。
オブジェクトのIDもXMLエディターで確認できます。
選択しているオブジェクトのみ書き出したい場合はこのオプションにチェックを入れます。チェックを入れなければ、①で設定したエクスポート領域にあるもの全てを書き出します。
例えば、下記のイラストで、星だけを選択してエクスポートする場合、
チェックをする(ON)、しない(OFF)で次のように結果が変わります。
画像は全てPNG形式で作成されます。